楽天で手ごろな
先日、新しいシュレッダーを買った。それまで使っていた電動シュレッダーが故障したわけではないのだが、動きがかなり鈍くなり、場合によってはまともに裁断（クロス裁断）してくれなくなった。併せて目詰まりすることが多くなり、最近ではちょっと多めに裁断したりするとカッターの端っこに紙が詰まってしまい、逆転させて詰まった紙を取り除かねばならないということが多発していた。そうなると裁断する枚数にかける時間と同じくらいの時間を逆転させることに使うことになり、時間がかかって仕方がない。
その他裁断させている時や逆転させている時に関わらず、途中で詰まってしまってモーターが「ウィーーーーン」と唸りだし、しまいには本体内部から筐体のプラスチックが割れてしまうんじゃないかと思えるような「ボコボコ」音が発生することもあって、こうなるといつか筐体をぶっ壊して中のカッターが飛び出して暴走するんじゃないいか、なんて恐れも（実際は安全装置が働くから、そんな突飛なことは起こらないだろうが）芽生え始めた。
こうなるともう、この電動シュレッダーもダメかと思い、この度新しい電動シュレッダーの購入に至ったのである。
今まで使っていたその電動シュレッダーは、まだ大阪に住んでいる時に買ったものだから既に１０年以上は使っていることになる。小説を書いては紙に印字し、推敲しては最終的にその紙を裁断していたから、おそらくは普通の人が１０数年間で裁断する枚数の数倍の紙を、そのシュレッダーで裁断しただろう。
例えば長編小説を書いたりすると、推敲時にはＡ４用紙に２ＩＮ１で印刷しても少なくとも８０枚。それを何度か繰り返して保存用に残すためのもの以外は裁断するから、一つの小説を書くと、最終的にはおよそ少なくて３００枚、多い場合だと５００枚以上の紙を裁断する。だから間違いなく一般の人以上にシュレッダーを酷使している。
十数年前に確か４～５千円で買ったこの電動シュレッダーは家庭用であるからして、僕みたいな使い方をされることは想定されていなかっただろう。そういう意味ではそんな使い方をされながらも、この十数年の間、紙を裁断し続けてきたこのシュレッダーは十分その役目を果たしたと言える。できればこのまま使い続けたかったが、前述したような状態になった以上、その役目は次の新しいものに移すべきだろう。
新しく買ったシュレッダーは、もちろん電動シュレッダーだ。今回は予算一万円以内で紙だけではなくＣＤ－Ｒやプラスチック製カードも裁断できる機種が欲しかったので、車で複数のホームセンターを巡った。しかし、どのホームセンターも僕が欲するようなものは置かれているものの、価格は一万円以内では収まらないものばかりだった。
正直なところシュレッダーに一万円以上のお金を出す気はなかった。業務用を買うのであれば仕方がないが、買うのはあくまでも家庭用。僕の一ヶ月のこづかいの半分近くをそれに使うわけにはいかない。家計から捻出してもらえたらそれに越したことはないのだが、シュレッダーに一万数千円なんて、嫁さんが首を縦に振るわけがない。
最後に訪れたホームセンターで、さてどうしようかと悩んだ。そして気が付いた。
「ネットで探したら絶対にもっと安いよな」
別に急ぐ必要はないのだ。すぐに新しいシュレッダーを手に入れなけらばならないなんてこともないのだ。
早速自宅に戻り、ネットで検索したところ、楽天で手ごろな電動シュレッダーが見つかった。僕の希望を満たし、しかも税込み８９８０円だ。
じゃあＡＭＡＺＯＮはどうだろうと思って検索してみると、同じものが同じ値段で売られていた。楽天もＡＭＡＺＯＮも在庫ありで送料無料。こうなると僕の場合は普段よく利用している楽天で購入する。会員ランクはそれ相応だし、楽天カードやら楽天モバイルやらを使っているとか何だかんだで、購入した際に付与されるポイントもいつでもＸ倍なのだ。
そういうことで早速サンワダイレクト楽天市場店で注文。ついでにシュレッダー用メンテナンスオイルも注文。これは９８０円したが、溜まっていたポイントを使ったので実質０円。合計は電動シュレッダー本体の税込み価格である８９８０円である。
そして水曜日に商品が届いた。すぐに開梱しようかと思ったが、一度やり始めると、あれもこれもとシュレッダーすることに精を出しそうだから休日にやろうということになり、今日（８月２１日）に実行。
結果は期待通りだった。最大１０枚まで同時に裁断できるし、ＣＤ－Ｒやプラスチック製カードの裁断も問題ない。何より今まで使っていたシュレッダーに比べて音が非常に静かだ。容量も個人で使うには充分だろう。ホームセンターに置いていたアＸリＸオＸＸＸ製の１３８００円のものを、買おうかどうしようかとあの時散々悩み、「やっぱり無理！」と思って購入を断念したが、あの時本当に買わなくて良かった。
これで今後、紙を裁断する際に余計な時間を潰すことはなくなるだろうし、余計なことに気を取られてやる気が削がれるなんてことも減るだろう。後は僕自身のやる気の問題だ。
